木津川市城山台エリアの北と西の玄関口となる「木津東バイパス」と「東中央線」が2020年3月15日に開通しました。
今回はそんな木津東バイパスと木津中央線について紹介していきます。
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木津東バイパスと東中央線開通の概要
木津東バイパスと東中央線はどちらも城山台周辺(いわゆる関西文化学術研究都市木津中央区)の利便性向上を目的として作られた道路で下の図のような位置にあります。
京都府HPより
国土交通省が整備を進める「木津東バイパス」と京都府が整備を進める都市計画道路「東中央線」です。
木津東バイパスは、国道24号と163号の重複区間南端の大谷交差点から関西文化学術研究都市「木津中央地区」の城山台地区へとつながる東西0.6キロ。東中央線は同地区を南北に貫く都市計画道路で、未完成だった城山台の北端から、新設した「木津川橋」を含む1.4キロをつなぎ上狛エリアまでつながることになります。
木津東バイパスと東中央線開通の目的
今回の木津東バイパスと東中央線開通の主な目的は、
- まちづくり支援
- 交通緩和
にあると国土交通省近畿地方整備局と京都府の資料にも発表されています。
つまり主要な入り口が南側の州見台・梅美台からのルートしか存在しない「城山台(木津中央区)の利便性を向上させさらなる町の発展を助けるという目的と、新たな広い道を作ることで周辺の道路の交通渋滞を緩和させようという目的があります。
もともと木津川市を南北に走る主要な道路である24号線は渋滞が多発する道路でした。(下の地図の赤丸で囲った部分)それを今回の道路開通で梅美台・州見台さらには奈良駅の方面に行く車を城山台を通るルートに逃がす効果などで24号線の渋滞緩和を狙っているという側面があります。
開通式典はコロナ自粛中の為中止
木津東バイパスと東中央線の開通は2020年3月15日でした。木津川市内でもすごい勢いで開発が進む城山台関連の道路でもあり開通式典なども用意がされていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大が問題となっている時期ということもあり、式典は中止されました。
開通は予定通り行われよかったよかった。
東中央線はさらに延伸か?「城陽井出木津川バイパス」
今回城山台エリアから木津川橋を渡って木津川を越え上狛方面までつながった「東中央線」ですが、計画はさらに伸び「城陽井出木津川バイパス」というその先の道路も検討されています。
これは今回の整備目的のひとつであった24号線の渋滞問題を解決する方法として検討されており木津川市から城陽方面に行く道路が24号線しかない現在の状態から、それに並行してこの「城陽井出木津川バイパス」を作ることにより、行先に応じた道路選択を可能にし、24号線の渋滞を緩和させようという狙いがあります。
木津川バイパス・東中央線開通・効果のほどは??
木津川バイパス・東中央線開通の目的として、①城山台エリアのまちづくり支援②24号線を中心とした渋滞緩和、という二つの目的がありましたが、これらの効果のほどはいかがだったのでしょうか。
城山台周辺の街づくり支援
もともと計画されて整備が進んできた道路ということもあって、道路開通によって爆発的に入居者や誘致企業が増えるということはありませんが、城山台に住んでいる人の利便性は格段に向上し、この先も発展が加速していく要素になったのではないかと思います。
特に城山台居住者の間では北部の京都方面に車通勤する場合などは、細い道やすれ違いのできない踏切などを通過する必要がありましたが、東中央線・木津川橋の開通で大きく改善されました。
不動産業者としてもまた一段と城山台の問い合わせも増え、販売価格の上昇も見られます。街づくり支援としての道路開通は大成功に終わったのではないかと思います。
24号線の渋滞は特に変わっていない
道路開通のもう一つの目的であった24号線の渋滞緩和は正直ほとんど変化を感じることができない状態です。時間によっては木津川バイパスと24号線の交わる「大谷」という交差点が以前より混んでいる気さえします。
24号線の渋滞がひど過ぎて、実は時間によっては24号線を通らず新しくできた城山台迂回ルートを通ってまた24号線に戻ってきた方が早いという現象もみられます。(これは結局24号線に戻ってくるので渋滞緩和にはなっていませんが、、、)
この道路が開通したことにより行先によって24号線を利用せず城山台を通るようになった人もいるのでしょうが、利便性の向上によって城山台の商業施設に買い物に来たりする人も増えたりなどで、交通量が増加し渋滞が悪化する効果の方が強かったのでは?というようにも考えられます。
しかし第一目標は城山台の利便の増進だったのではないかと思いますので、渋滞はまたさまざまな工夫で頑張っていきましょう。。。
木津東バイパスと東中央線が3/15に開通【本当に渋滞解消?】:まとめ
2020年3月15日に木津東バイパスと東中央線が開通した。
木津中央地区いわゆる城山台の利便性は当初の目的通り格段に向上し、まちづくり支援という目的は達せられた。
24号線を中心とした周辺道路の渋滞問題緩和という目的は、開通後も特に変化なく渋滞が発生している。むしろ悪化しているという時間帯もあるほど。
でもこれはみんな開通前からだいたいそうなるんちゃうかと予想してた。。。